Valueの意義。意思決定との不整合
こんにちわ。従業員体験( EX )の向上がミッションのエンジニアリング統括室に所属しているてぃーびーです。
Valueは企業のMission,Visionを達成する上で重要になる価値観、行動指針を明文化したものです。
そのため、多くの社員がValueを体現していると企業のMission、Visionに対してポジティブな影響があり、逆にValueが浸透せず、形骸化している場合、Mission、Visionに対してネガティブな影響が発生しているはずです。
ここで、改めてValueの意義を踏まえ、Valueと意思決定が不整合になっている状況を整理してみます。
なぜValueを定めるか?
企業にとって重要な価値観、行動指針に沿った意思決定を促すこと
これが本命の目的です。企業の成功に向けて重要となる価値観を元にした意思決定が会社全体で徹底できるようにValueを定めるので当然といえば当然です。
ちなみに、企業の成功のために必要な要素はどの企業でも似たような項目になることが多く、様々な会社のValueをみてみると意外と似たようなものが多くなりがちで、企業特有のValueというのはむしろ少数です。
逆に、社員としては、どの企業からも好まれる価値観を持ち、それにそった意思決定をできる人はどの企業でも重宝されると言えそうです。
例えば
- 主体性がある
- 当事者意識がある
- 学習熱心である
- リーダーシップを発揮する
などです。
意思決定の迷いが減る
本命の目的を踏まえた上で、Valueがあると判断に迷った際の拠り所ができます。
明確に答えが1つしかないもの、ベストプラクティスが決まっているようなものは意思決定に迷いにくいですが、好みの問題であったり、どの選択肢も一長一短があるような状況の場合、判断軸としてのValueが役立ちます。
Valueと意思決定の不整合
意思決定時にValueを考慮していない
本来Valueを加味して考えるような場面でValueを考慮していないケースです。
Valueの存在意義を感じていなかったり、周囲にValueを体現している人や、普段からの会話にValueについて言及する機会が不足していると、いざ必要な場面でValueを意識できない状況になりがちです。
意思決定時にValueを考慮しているが解釈が誤っている
Valueの存在を気にすることができているが、Valueの解釈が誤っていて意思決定の結果がずれるケースです。
Valueは「タイトル」と「短い説明文」で構成されることが多いのですが、抽象度が高めになりがちで、解釈がずれることもありえます。
ただし、抽象度を下げて具体的に把握できるようにすればいいかと言われればそうとは限らず、具体で示すと狭い範囲の具体例でしか考えられなくなる場合もあり、一定の抽象度は保ちたいところです。
また、「タイトル」のみに引きずられて、説明文で解説されているはずの内容を踏まえない意思決定をしてしまうケースもありがちです。
まとめ
Valueの意義を踏まえ、Valueと意思決定が不整合になっている状況を整理しました。
Valueを定めること自体はいろんな企業で当たり前になってきましたが、実際に想定通り活用されているかというと状況はまちまちかと思います。実際の意思決定と不整合が発生している状況にならないようにしていきたいところです。
なお、Valueについては会社全体で据えることもあれば、部門やチーム単位で作成する場合もあります。
活用に向けた課題感自体はどの範囲でValueを利用していても同じです。